会社案内

敬愛の心でお客様に
寄り添い、
生きる喜びを共に
分かち合える存在に

木村 晶子

私はいわゆる「おばあちゃん子」でした。亡くなった祖母は、私にとって愛してやまない存在で、今でも私の人生の至るところに出てきては、懐かしい温もりと潤いをもたらしてくれます。祖母が好きなものは、決まっていて、一番は私、二番は私が料理したカニコロッケ、三番は私が仕立てたワンピースでした。子供のころ私は目をさますといつも祖母を追いかけ、祖母と出かけることを日課としていました。

私が祖母の背丈を越えた頃、祖母は足が悪くなり、杖が手放せなくなっていました。 駅の階段が大変で一段づつ休みます。長く歩けないので、遠くへは行けません。それでも私と出かけることは、大好きでした。私が作ったワンピースを自慢げに着て、私と腕を組んで歩くのです。 祖母と目を合わせながら、何かしら声をかけて祖母のペースに合わせて一歩一歩。祖母は一生懸命に歩いていました。

振り返ると祖母は、控え目で、明るく優しい、芯の強い善い人でした。働き者で、家事と孫育ての合間に和裁の仕事をしていました。そんな古き良き大和なでしこの時代から、時を経て現代を生きるなでしこ達も この超高齢社会を強くやさしくしなやかに生き、小さな花を咲かせています。敬愛の心で寄り添い、時に救い時に救われ、生きる喜びを分かち合える存在でであり続けたいと願ってやみません。人生100年時代、確実に変化していく社会に備え、介護を通して一人ひとりが活躍し続けられるような環境を整え、多様なニーズに向き合える力を育むことも、介護事業者の使命であり、自社の活力に繋いでいきたいところと考えます。